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スマートフォン

研究の背景と目的
    近年,情報技術の発達に伴い,スマートフォンなどのモバイル端末が急速に普及している.スマートフォンからいつでもどこでもネットワークを通じて情報を取得することが可能になっている.また,数多くのセンサが搭載されているスマートフォンから,利用者の多様なデータが取得できる.搭載されているセンサとして,Wi-Fi,Bluetooth,GPS,ジャイロセンサ,加速度センサ,地磁気センサ,気圧センサなど,数多くのセンサが挙げられる.そしてこれらのスマートフォンに搭載されたセンサを利用したアプリケーションや各センサから取得したセンサ値を解析し2次利用するサービスが多く展開されている.
研究事例
健康管理アプリケーションの開発
     近年,生活習慣病のリスクが高まっており,健康管理が注目されている.最近では,スマートフォンに搭載されている加速度センサを利用し,歩行時の消費カロリーを算出するアプリケーションが提案されている.既存のアプリケーションでは,歩数と時間から歩行時の消費カロリーを算出する単純な手法を用いているものが多い.しかし,この手法では,ユーザの行動を判定することができず,平坦な道を平常歩行した時の消費カロリーの算出しかできない.そのため,走行や階段歩行などの消費カロリーの算出を行うことが困難である.そこで,本研究では,スマートフォンに搭載されている加速度センサとジャイロセンサを使用し,走行や階段歩行時の消費カロリーも算出できるアプリケーションを開発する.なお,開発には,需要が拡大しているAndroid端末を用いた.
無線通信を用いた出席管理アプリケーションの開発
     大学等の教育機関では,成績評価の一つの指標として,出席情報が用いられている.現在,出席情報を取得する方法として,点呼や出席カードの提出といったアナログな手法から,ICカードリーダを用いる手法,指静脈認証を用いる手法やデジタル機器を用いる手法がある.しかし,これらの手法では,代返や代筆により,本人をご認識する場合があり,出席情報の偽造が簡単にできるということから,教員が学生を現認できないという問題がある.この問題に対応するため,本研究では,現在多く普及しているスマートフォンに着目した.スマートフォンには,多くの個人情報が保存されており,個人情報漏洩の危険があることから,公の場で長時間放置するという事態が起こりにくい.そのため,スマートフォンを用いることで,学生を現認できると考えられる.そこで,本研究では,現在普及しているスマートフォンに搭載されている無線通信を用いて,出席確認を行うアプリケーションを開発する.なお,開発には,現在多く普及しているAndroid端末を利用し,無線通信にはWi-Fiを利用した.
顔画像合成アプリケーションの開発
     顔画像の合成技術は,ゲーム機に搭載されるなどアミューズメント分野などで幅広く利用されている.その合成手法は,透過した顔画像を重ね合わせるクロスディゾルブと顔画像の各パーツの特徴点を関連付けるモーフィングの2つに大別される.しかし,クロスディゾルブは,単純に2枚の画像を重ね合わせているため,簡易だが合成画像が不自然で実用的でない.また,モーフィングは,2枚の画像間で対応した特徴点を手動で指定する必要があり,手間を要する.そのため,各パーツの特徴点を自動化するモーフィング手法が望まれている.そこで,本研究では,撮影時に顔のガイドラインで利用する特徴点を自動抽出し,顔画像を合成する手法を提案する.なお,開発には,手軽に素早くゲーム感覚で利用できるWindows Phoneを用いた.